2013-12-16
おせち食で、“新しい共食”を育てる
昨年1年間「今、食育に何が求められているか」の連載をさせていただき、大変お世話になった「子どもの栄養」(一般財団法人こども未来財団の月刊誌)編集長の岡林一枝参事からの“指令”で新年号の「新年食育メッセージ」を書かせていただきました。
新年号であり、“和食の文化”が世界無形文化遺産に登録される過程で、和食のモノ論から人間の行動や文化論へと議論が高まってきた経過が大きな話題になっていることもあって、その議論と重なる部分が多いので、標記のテーマにしました。
30年前に出版した「食生活論」(医歯薬出版)の中で「食生活の立場から見直した伝統的料理の意義」の1例として“食生活におけるおせち料理の合理性”を書いて以来、私にとって“おせち”は単に,モノとしてのおせち料理だけでなく、おせち食事、おせちをめぐる人間関係、おせち食文化、その舞台としての地域や環境を全部包み込む“おせち「食」”となり、深い関係になるからです。
新年に、おせち食を楽しみながら、和食論や食育論を交わし合う“おつまみ”にしていただければ幸いです。
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