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2009-01-26

これから管理栄養士・栄養士になる人の集い

「これから管理栄養士・栄養士になる人の集い」で、21世紀の栄養教育・食教育・食育のキーワードは“たのしい”を提案しました。

神奈川県には管理栄養士・栄養士の養成施設が7校ありますが、そこを今年3月に巣立つ学生たち約800人が鎌倉芸術館に一堂に会しての集いがありました。それぞれ大学・専門学校の教育コンセプトや重視する学習方法は異なるとしても、同じ県エリアで「栄養学とその社会的実践」の理念とスキルを積み上げてきた学生たちの集いが、36回目を迎えるという、全国でも珍しい、うらやましい集いでした。

私が課せられた基調講演のテーマは“「大切な命をつなぐ食育」―これから栄養士になる人へのメッセージ”。

かなり難しい、食育の根本を問うテーマですので、真剣に考えた結果、メッセージのキーワードとして、食だから“楽しい”と、大切な命だから“明確な科学的根拠”を取り上げ、かつ両方の高まりあいが重要であることを提案しました。

講演のはじめに“自己紹介をメジャコンに託します”といって、「3・1・2弁当箱法」の歌を日本語で、次いで英語でうたうメジャコンのDVDを放映したのです。これは、優れた映像教材を製作し、実績を挙げてきた星みつるさんに、私たちが「3・1・2弁当箱法」にこめてきた“人間らしい食への期待やその内容”を何度も聞いていただき、討論を重ねて出来上がった歌です(監修:NPO法人食生態学実践フォーラム、作詞:星みつる、作/編曲:小原重彦作、歌:藤村みわ子)。

堅いメッセージを予想してきた学生たちの中には驚きもあったようですが、メジャコンの愛くるしい歌と踊りに、栄養教育・食育の専門家として巣立つにあたって“科学的な研究成果を踏まえたバランスの良好な食事法を、子どもも、青年も、中高年の人びとも、異なった食文化の人びともいっしょに楽しく学ぶことの必要性と可能性”を手にしてくれたようでした。

参加した学生の一人ひとりが、存分に自分を発揮できる管理栄養士・栄養士として巣立っていくことを祈りつつ。

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