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2021-07-21

“人間生活から見た「共食」の概念”の重要性について、地球サイズでの俯瞰図を提案しました ―その2 4層の各簡潔な呼称の提案

7月8日発信のブログへの質問、コメント、反論等いろいろいただき、感謝いたします。

中でも、図3-1について、4層の各「共食」の概念の特徴を簡潔に示す、かつ「共食の概念」の全体俯瞰における特徴がわかりやすい呼称・用語が必要だ、という指摘が多く寄せられました。

この件は、私自身の検討中の課題であることと、「各層の概念の特徴があいまい・不明確」という指摘を反映していると受け止め、検討しました。

前回のブログと内容の変更はありません。以下のような呼称したいと考えます。

図3-1-◉の左から(英文字は図3-1で示した)

ⓐ   家族と共「食事」

ⓑⓒ  身近な人と共「食行動」

ⓓⓔⓕ 地域の人びととの共「食活動」「食のいとなみ」

ⓖ   地球の生物多様性(人間を含む)を育てあう共「食」

  • これらを包括して、

一人残らずの人の「生活の質」と「環境の質」のよりよい共生を目指す、総括的な概念として、人間生活から見た「共食」

  • 改めて強調したいことは、

①行動は人間が観察可能な動作や反応だけでなく、いわゆる態度・関心等を含む。特に食行動では、食べる行動、つくる行動だけでなく「食を営む力」を形成・発信・交流を含む。

②地球は宇宙全体を視野に持つ。

③人間の食は多面・多様、そして複雑な重層性を持っているので、生活者一人ひとりがこれらのすべてを変化することはできない。共食はさらにこれらの状態が高くなる。逆に、だからこそ、一人のささやかな行動変容が、じわじわと他に影響し、家族・身近な人・地域・地球・宇宙全体の「食」の変化につながっていく可能性が高い。自分が気になること、やりたいこと、やれることから地球・宇宙全体の「食」を変化することができそうだ。「共食」なら、その威力を発揮しやすいだろう、と思います。