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2021-07-08

“人間生活から見た「共食」の概念”の重層性について、地球サイズでの俯瞰図を提案しました

新型コロナ感染拡大予防のために「3密回避」が基本、ソーシャルデスタンス(のちにsocial distancing でなくphysical distancing と意味を取り違えで周知してしまったと、報じられ、行政のちらしの表現も一部修正され、ホッとしました)を保つためには、「時差」食事が望ましいとか、コロナ下では孤食優先説も出るほどでした。

私は「三密回避」が重要だからこそ、共食が必要! と直感し、その論証を試みていました。議論のためには「共食」の概念の共有が必要と、私自身が1974年ころから公表してきた論文や論考の見直しをする中、さまざまな立場で検討された「共食・孤食」の概念を全体俯瞰ができる図を描くことにしたのです。

まず、自分自身が生活者のニーズやその背景に対応しつつ検討し、公表してきた概念の整理をした論文がNPO法人食生態学実践フォーラムの機関誌「食生態学ー実践と研究」第14号(出典:足立己幸『食生態学-実践と研究 Vol.14 』,食生態学実践フォーラム,2021,p.4-9)に掲載されました。少し長いタイトルです。

特集テーマ:『あらためて「共食」とは何か?持続可能な「人間らしい食」にとっての意味(概念)を考える』

その基調発言として、(もっと長いのです)『「新型コロナウイルスとの共生」模索の中で、考えねばならないこと、しなければならないこと、実力発揮できそうなこと、「食生態学」が積み重ねてきた実績・パワー・マインドを活かして』を書きました。

先日(7月4日)、当NPO法人食生態学実践フォーラム 総会研修会(オンラインセミナー)で上記論文を基本資料として、基調発言をしました。

本テーマは私にとってかなりの難題なので、上記機関誌へ掲載後も、概念図等の修正・加筆を重ねていました。当日の参加者は、足立論文のコピーと、パワーポイントで提示される修正版の概念図等の両方を見ながらの視聴になりました。

結果、終了後に参加者の希望と、私自身が進化版資料で議論・活用してもらいたいので、後日、足立のホームページ上で公表する約束をしたのでした。

前置きが長くなりましたが、ここに足立(自称)進化版の6枚の図を掲載します。

①必ず、前記論文と合わせてお読みください。

②多様な場での活用・議論を期待しますが、全部オリジナルの図ですので、他に使用の時は必ず、出典を明記してください。

かなり多くの人から、メール等をいただきました。ありがとうございました。

その中、当日のパワーポイントの内、「足立が色鉛筆で描き、スマホカメラで写し、パワーポイントにした概念図」がほしい、と書いてありました。概念図を試作する過程、とりわけ重視したい点が浮き彫りでよい、との要望もいただきました。うれしいことですが、足立の宝物に取っておきますので、ご理解ください。