夏休みは学校給食をじっくり見直す好機:月刊「学校給食」連載と「学校の食事」特集を
人間の食にとって学校、とりわけ学校給食の大事さは計り知れない広がりと深まりがあります。
多くの関係者の努力の積み重ねで、さまざまな学校給食が実践されています。実践の輪が広がるほどに多様な課題が浮き彫りになり、関係者の厳しい検討が続いています。
このような時こそ、学校給食の目指す姿やコンセプトに戻って基本から考える必要があるでしょう。
全国で読まれている学校給食の専門誌2誌から要請を受けた論考が今販売中なので、ぜひ参考にしていただきたく、お知らせします。
〇「学校給食」で今年6月から連載中の“「3・1・2弁当箱法」から展開する食育”
これは“望ましい食物選択で生きる力を形成する”ことに直接つながる食教育教材の開発の基本から学校給食現場での活用を取り上げています。以下のように力作がつづきますので、ご期待ください。
6月号で第1回:“食事”のイメージを育て、共有したい! (足立己幸、PDF)
7月号で第2回:科学的根拠を発達段階に応じて子どもたちへ―5つのルールを例に(針谷順子)
8月号で第3回:給食と家庭科のコラボですすめる食育(則武和美)
9月号で第4回:野菜摂取量の向上を目指した中学校の実践(小林美礼、高増雅子)
10月号(予定)で第5回:
弁当箱法の“食事構成のわかりやすさ”が子ども主体の活動を支える(平本福子)
11月号と12月号(予定)で第6回、第7回:読者との交信
〇「学校の食事」9月号特集 学校給食で育つ子どもたちは“新しい共食”の発信者
特集「共食の大切さを見直そう」は拙著、中村丁次氏の「日本人の健康な食事と共食」、竹下和男氏の「共食の楽しさを学ぶ給食に」と猪瀬里美氏の「「共食」という体験を通して人間性を育てる」の順に4本構成です。
私は今回の原稿を書く中で、改めて、日常の学校給食について共食や共食観形成におよぼす底力を確認した次第です。
特に、共食を食行動の共有ととらえる“新しい共食”の視点で見直す時に、底力はさらに大きい。
問われるのは、特別仕立ての共食食育プログラムの有無でなく、日常の給食であり、関係者の共食観やセンスだと、気を引き締めています。
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