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2015-02-10

ASEAN地域から元JICA研修者170名ほどの各国キーパーソンと、 「3・1・2弁当箱法」を基礎とする食事法で具体化する「日本食の魅力」を共有しました!

Discover the expanding “Japanese food” to world wide
Japanese Food is Healthy and Beautiful!
Let’s enjoy to prepare and eat Japanese meal based on “The 3・1・2 Meal Box magic”
as a nutrition Educational Tool
on Japan’s Culture

JICAは開発途上国で活動する多様な専門領域の専門家に、課題に対応した専門家研修プログラムを実施し、実績を重ねてきました。
その30周年記念事業“30th Anniversary of the Training Program for Yung Leaders の会期中に、記念事業の一部を日本の農水省が連携し、日本食に関する正しい理解や普及展開のプログラムが計画されました。
2月6日から8日の会期中、初日にあたる2月6日の12時から15時のいわばゴールデンタイムがタイトルに示した”Discover the expanding “Japanese food” to world wide“ の時間となり、その全体を担当させていただく機会を得ました。

今まで私は、開発途上国の国際協力として、日本人にたいする青年海外協力隊栄養士隊員の選考や派遣前研修・研修中の相談・帰国後の相談等、並びにJICA医療協力や農業協力分野について事前調査から評価までを担う国内プログラム委員、その現地でのプログラム開発支援等の専門家として、微力ですが支援活動を行てきました。
その関係もあって、JICAによる現地専門家研修の講師として栄養プログラムやジェンダーを重視する生活改善プログラムの一部を担当してきました。
これらはいずれも栄養・食・健康・生活関連を専門とする人びとへの研修ですので、いわば、同じ専門分野の仲間同士の研修です。

しかし今回は、行政や土木事業等も含む多種多様な専門家が一堂に会する30周年記念事業ですから、栄養・食に関心のない人や優先順位が低い人を含む集団ということになります。
栄養・食は生きることの基本であり、すべての人に重要な課題ですので参加者に生活者としての研修をすることの意味はあります。
しかし招聘研修記念事業の目的としては一生活者としてだけでなく、各人の専門分野と、それを軸とするその国の人びとの人間らしい生活の向上や環境の向上につながる内容でなければ、目的を果たさないことになります。
しかも前記の研修は2-30名の規模ですので、ていねいに個人対応がだきましたが、今回はJICA地球広場の会議室に満席になる大人数へのレクチャーの要請でした。

国際協力に微力ながら力を注いできた自分としては得難い、うれしい要請ですが、自分の実力を超えた内容と質が問われる要請でもあり、昨年暮れからかなり緊張して準備を進めてきました。

担当する企画会社のTマネージャーや関係者との数えきれないほどの回数の話し合いやメール交信を経て、私の専門分野である食生態学の特徴をフル活用する気持ちで、次のような内容で進めた次第です。

要請されたレクチャー(1時間ほど)とその内容をふまえた日本食の魅力たっぷりの昼食づくりの実習(調理実習でなく、“食事”づくり実習)とその食事を参加者みんなが共食するという3部から構成される、新企画のプログラムです。

幸い、私が理事長を務めるNPO法人食生態学実践フォーラムは、あたたかい人間愛とそれぞれの専門分野での豊か経験の両方を持ち合わせる人材によるチーム実践力を特徴としていますので、後半の実習に協力してくれることになりました。

お陰様で、各国を代表する元若手研修者(今は大臣、国会議員、行政や重要施策の方向決定者や多様な組織のリーダー等で活躍中)が、私の未熟な英語スピーチを熱心に聞き入り、楽しかった、早速に自国の食生活ガイドに今日の講演のアイデアを取り込みたい、新商品開発に取り込み企業化したい等積極的な反応が聞かれました。
スピーチの中で食べる人にとっての適量確認の説明事例に自分の事例をあげ、“年齢が78歳なので……”と話し始めたら、会場から拍手がわき、終了後には”あなたが若々しいのは日本食の効果だろう。
今日の講演で紹介された「3・1・2弁当箱法」の食事を楽しんでいるからか?“と質問攻めになる一コマもありました。

未熟な英語力ですが、スピーチのねらい、すなわち日本食の魅力の一つは“日常の”知恵ある食事法にあること、その実現可能で年代を超えて共有できる方法として、日本の伝統的な食事の知恵「主食・主菜・副菜の組み合わせ」と栄養学の研究成果を結合して開発した「3・1・2弁当箱法」による食事法があること、このコンセプトや方法を自国の生活や活動に活かしてほしい。
特に“同じにコメを主食とするASEANの仲間として、それぞれの地域性や食文化を活かして、人間らしい生活の質と、環境の質のより良い共生を実現してゆきましょう”という呼びかけは伝わったようで、感慨無量でした。

講演内容や実習のすすめ方等を含むプログラムの計画やこれからン展開については、近いうちに関連誌に公表する予定ですので、そちらを参考にしてください。
又当日の参加者の楽しそうな様子等はNPO法人食生態学実践フォーラムのホームページをご覧ください。

ここでは講演の中心になったパワーポイントの一部をそのまま紹介します。

※クリックで拡大します
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